新たな挑戦のために福島へ
遠藤さん)私は宮城県の石巻出身です。進学のため仙台で生活を始めて約10年間、飲食業や接客業を中心に働いていました。

佐々木さん)遠藤とは同級生で、高校以外は専門学校まで一緒の学校に通っていました。私も仙台で飲食関係の仕事していました。

遠藤さん)仙台で飲食業をしていた時に知り合ったのが、この店のオーナーの2人でした。設備や電気関係の仕事をしていたオーナーたちが震災後に富岡町で仕事を始めており、この店の建物は当時営業所でした。富岡での営業が終了となった時に、これまでの恩返しがしたいという想いから、ここで飲食店を開くことを決めたそうです。ちょうどその頃オーナーとお会いした時に、開店時の店長候補が突然来られなくなり困っていると聞いて『誰もいないなら私がやりますよ』と話したことがきっかけで、実際に店長として運営を引き受けることになりました。オーナーたちの話を聞くうちに富岡町への興味が湧きましたし、私自身30歳を目前に新しいことに挑戦したい想いがあったのも、ここに来た理由の一つです。
佐々木さん)私は遠藤からその話を聞き、一緒に富岡町に行かないかと誘われました。私も当時転職を考えていて、環境を変えたい想いがありました。そのタイミングもありこれはチャンスかもしれないと思い、富岡に行くことを決めました。

遠藤さん)富岡町のことはまったく知らなかったので不安はもちろんありました。お店も少ないという話は聞いていましたが、実際に来てみるとほとんど不自由さを感じませんでした。車があればほとんど問題はありませんね。レンタカーやカーシェアなどが充実すればもっと便利になると思います。
佐々木さん)基本的な買い物は町内でできますから不自由さは感じませんね。休みの日は遠藤と二人で買い物に出かけたり、相馬やいわきにも行きやすいので必要なものはそろっていると思います。
番長ホルモンへの想い
遠藤さん)焼肉屋にした理由はオーナーが焼肉を好きなことと、肉の仕入れ先と繋がりがあったこと、そしてこの場所に焼肉屋が無かったことが理由です。

店名の由来は、富岡町には復興のために色んな人が来ますが、特にリーダー的な人、番長のような方が多く来られるので、その人たちの目に留まるように、そして集える場所になるようにとオーナーが名付けました。
お店の特徴としては、仙台出身ですので仙台牛を多く取り扱っています。肉の種類も最初は10種類もなかったのですが、お客様からのご要望を取り入れながら今では25種以上にまでに増えました。







